開発の経緯と 特長を説明する 雑賀社長 |
(株)東洋精米機製作所(本社:和歌山市・雑賀慶二社長)は、新型色彩選別機「カラセンXCAシリーズ」を発売する。このシリーズは、フィーダーを自動清掃する「クリーンフィーダー」機能を搭載している点が最大の特長だ。さらに4つの安心機能が組み込まれており、安全性・生産性・操作性・経済性、の全てを調和させた、新たな色彩選別機シリーズである。
カラセンXCA−270 |
◎4つの安心機能。
1.選別性能の低下を招く米の「ムラ流れ」を防ぐ新機構、「クリーンフィーダー」を搭載。従来機では、米を流すと、フィーダー部にヌカが付着して摩擦係数が変わり、米の「ムラ流れ」が発生する。その影響で選別性能が低下するが、「クリーンフィーダー」は、ロット終了の都度、機械自身がフィーダーを自動清掃するため、選別性能が低下しない。
2.各種の調整をロット毎に自動調整。流される原料米の品質に合わせ、機械が最適な状態に自動調整し、常に安定した選別能力を維持する。
3.部品の交換時期や故障箇所をモニターで知らせる安心機能を標準装備。
4.米やヌカの飛散防止設計により、機械内にほとんど米やヌカが堆積せず、害虫が発生しないなど。
その他にも、次ぎの新技術が採用されている。
○高精密ラインセンサー搭載で、微少な異物や僅かなヤケ米にも対応する。
○エジェクターのノズル幅を米一粒大に設定、高選別が可能となった。
○光源はLED照明を採用。耐久性・経済性を追求した。
○センサーカバーガラスのくもり度合いも数値表示。
○ネットワークでの故障診断も可能(要別途契約)。
○選別モード毎に、無洗米・精白米・玄米・胚芽米・金芽米などの製品モードの設定や、納品先毎の個別設定など100種類もの設定ができ、多様で迅速なオペレーションが可能など。
『安心』をコンセプトに開発された「カラセンXCAシリーズ」は、オペレーターの優劣に関わりなく、調整やメンテナンスも容易だ。消費者にも安心なコメを提供できるものと、同社は説明した。今後は小型のXCA−180、XCA−90も順次発売される予定だ。
新型「カラセンXCA−270」の価格は3950万円(税別)。