「サンシャイン」の意気込みを語る深澤部長 |
水稲用除草成分ピラクロニル含有関連剤のうち、唯一、水稲用初期一発除草剤に位置づけられるのが「サンシャイン」。
協友アグリ(株)とJA全農が共同開発したピラクロニルと(株)エス・ディー・エス バイオテック(以下、「SDS」)が開発したベンゾビシクロンの2成分を合理的に配合し1キロ粒剤、フロアブル、ジャンボの3剤型を揃え、使用場面に幅と厚みを持たせた。
本剤の開発コンセプトとして、「幅広い殺草スペクトラムを持つ非SU(SUは、スルホニルウレアの略称)2成分の混合化により、求められている顧客ニーズに対応する水田雑草防除方法を多種多様に提案できる水田除草剤の開発を目指した」と、SDSの深澤良彦執行役員・営業部長は語る。
いわば、非SU除草成分であるピラクロニルとベンゾビシクロンの特長を余すところなく調和し、「両成分の相乗的な機能の発揮」(同)の結実としてサンシャインが生まれた。
主な特長は、2成分のみでSU抵抗性雑草対策の可能な一発剤、幅広い雑草種に安定した除草効果を示す、クログワイ、オモダカ、コウキヤガラ、シズイといった難防除雑草への適用もある、さらに、雑草への症状として、白化して芽を焼き切り、高い枯殺力が得られる、などが挙げられる。
流通チャネルは、協友アグリの系統一元、三共アグロの商系・系統の二元。ピーク時の普及目標面積を3剤型合計で6万haとしており、今後の課題は「田植同時散布への登録拡大、難防除雑草への登録および地域拡大」(同)だという。
サンシャイン1キロ粒剤 | サンシャインフロアブル |