サタケは、精米工場における最終仕上げのための異物選別機「ファイナルセパレーター」を、5月20日より販売する。精米工程で発生するヌカ玉や虫、脱落胚芽、微細粒などの異物を、最終仕上げ工程で除去することができる。
精米工場が抱える問題のひとつに、石・ヌカ玉・虫などの「異物混入」がある。従来より、それら異物の発生・侵入・混入を防止するためのさまざまな取り組みがなされてきた。
昨今、消費者の食の安全に対する関心が高まる中で、精米についても、製品への異物混入問題などにより一層厳しい目が向けられるようになってきた。それに伴い、製造者サイドから、出荷前に異物を確実に取り除く装置の開発が求められるようになってきた。
この「ファイナルセパレーター」は、ヌカ玉のような米よりも大きな異物と、虫や微細粒など米よりも小さな異物を同時に除去することができる。特に従来の選別機と比べ、脱落胚芽などの軽い異物に対する選別能力が向上した。
米の流路はすべてステンレス製で、空気の力によって滞留や残留を防止するなど、衛生面に配慮した構造となっている。また本体はコンパクトな設計になっており、既存の精米ラインに追加する場合にも容易にレイアウトができる。
メーカー希望小売価格は、399万円(税込)。精米工場などに、初年度50台の販売を見込んでいる。