分析機器の製造販売で知られる京都電子工業(京都市、勝木謙三社長)は、簡単で使いやすく高精度で信頼性も高い屈折計「RA-620」と「RA-600」を開発、販売を始めた。
同機器は液体屈折率を測定するもの。「RA-620」の精度は世界最高レベルで、正確さ±0.00002を実現した。「RA-600」は屈折率1.3200〜1.7000の広いレンジでの測定が可能だ。
主な用途は▽ガソリンなど石油製品の品質管理▽大豆油・オリーブ油など食用油の品質検査▽蜂蜜・液糖などの糖度測定▽清涼飲料などソフトドリンクの可溶性固形分の測定▽リンゴ・メロンなど果汁の糖度測定▽医薬品原料の屈折率測定▽トルエンなど化学製品の屈折率測定、など。(JAS規格基準・日本薬局方対応)。
◆使いやすさと多彩な機能が特徴
使いやすいコンパクトなデザインで、設置面積は従来モデルの2分の1以下。A4サイズに収まる大きさだ。消費電力も20Wと、従来モデルの約半分。サンプルステージを前面に置き、測定時の操作性が格段に向上している。
機能面ではカラーLCD&タッチパネルを採用。USB/LANを標準装備し、多様な使い方に対応できるようインターフェースを充実させた。
測定結果を数値だけでなく、視覚的に捉えることができる機能も搭載。濃度管理範囲を直感的に判断できるインジケータ機能や、測定対象物の性状をグラフィカルに表現し、アッベ式屈折計で測定したイメージを捉えることが出来る臨界角イメージモードなどの機能がある。
画面表示は全て日本語対応で、校正ナビケーション機能など、計器を使用する人に優しい仕様が満載だ。
価格は「RA-620」が110万円、「RA-600」で88万円(共に税別)。年間200台以上の販売を予定している。
製品についての問い合わせは同社分析機器課(TEL:03・3239・7332)、または京都電子工業ホームページまで。