発表会に先立ち、蒲生誠一郎社長は「景気回復には、まだ時間がかかるが、農業についてはフードアクションニッポンの展開、個別所得保障の取り組み、世界的な食料増産の必要も出てきている。平成22年度は、当社創立85周年を迎える。今回は国内最大の大型コンバインをはじめ、ホビー農業向けまで最新機種を取り揃え、顧客ニーズに対応していく」と挨拶した。
今回の新商品発表会の主力商品は、ヰセキコンバイン”ジャパン”シリーズだ。日本を代表する6条刈・7条刈の大型コンバインだが、生産農家に“いつかはジャパンに乗ってみたい”と思われるようなコンバインを創るのが、開発のコンセプトだった」と、開発を担当した木下常務。
業界最速の最高作業速度(秒速2m)を誇る6条刈コンバイン、自脱型コンバインとしては、業界初となる7条刈コンバイン”ジャパン”シリーズの誕生となった。
平成7年に大規模稲作農家、営農集団や農業法人向け高能率多条刈コンバインとして発売された”ジャパン”HJシリーズは、プロ農家から高く評価されてきた。
今回はさらに、環境に優しいコモンレール方式の120馬力ディーゼルエンジン、最高作業速度2.0m/s(HJ6120)など、高いパフォーマンスを折込み、新型”ジャパン”を発売する。また、業界初となる7条刈シリーズもラインナップに追加し、「高精度」・「高能率」・「高耐久」でさらなる低コスト農業に対応していく。
(写真)
上:あいさつする蒲生社長
下:大型コンバインジャパンの特長・機能を説明