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【(財)雑賀技術研究所】
品質と歩留まり向上を図って 食品の内部検査装置を開発  雑賀技術研究所

 光を照射して食品の品質検査をする「光品質チェッカー」という装置の新機種を開発したと(財)雑賀技術研究所(和歌山市)が3月11日発表した。

「光品質チェッカー」(上がフレキシブル設置タイプ。下がサンプリング検査タイプ) 同研究所の「光品質チェッカー」は、近赤外光を透過させて食品内部の複数の成分を同時にチェックできる非破壊・全量検査装置で昨秋、発売した。
 水分、糖分、油分などの成分をはじめ原料の配合比率や密度、硬度なども瞬時に最大6項目まで測定できる。導入メリットは▽不良品の除去▽製品の歩留まり向上▽品質の安定化など。
 今回はさらに用途に合わせて選べる2つの新機種を発売した。
 1つは、多種多様な既存の食品加工ラインに合わせて柔軟に設置できる「フレキシブル設置タイプ(HОS-F210)」。
 2つは、原料検査から最終製品までの抜き取り検査が迅速にできる「サンプリング検査タイプ(同220)。
 これは卓上型なので品質管理室、研究室をはじめ、生産ラインサイドへも設置できる。
 2機種に共通の仕様は検査方式が近赤外分光分析消費電力は最大220W▽外装はステンレススチール操作はタッチパネル式検査対象は菓子類、乳製品、パン類、穀類、めん類、調味料、冷凍食品、練り製品、魚介類、肉類、発酵食品、飲料など。
 この装置は6月8〜11日に東京ビックサイトで開く「FООMA2010国際食品工業展」に出展する。
 定価は(1)が680万円。(2)が580万円を予定。問合せ先は和歌山市黒田2の雑賀技術研究所TEL073(474)0860

(写真)
「光品質チェッカー」(上がフレキシブル設置タイプ。下がサンプリング検査タイプ)

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