自然界のシロアリは有能な分解者であり益虫だが、いったん家屋に侵入すると木材を食い荒らし甚大な被害を及ぼす害虫だ。日本では専門業者によるシロアリ駆除施工の市場規模は500億円ほどだが、目に見えない被害額をあわせると火災の被害額を超えると言われ、大きな被害になる前に防除することが大切だ。
一般的な防除方法は床下に殺虫剤を散布する法式(バリヤー工法)だが、環境・安全に配慮した持続的な防除のニーズをうけ1995年にダウ・ケミカルが発明したのが、脱皮阻害剤を混入した疑似餌を食べさせて巣ごと撲滅する(ベイト工法)「セントリコン・システム」だ。
家屋の周囲3m間隔にエサ木とベイト剤を設置する方式で、日本では一般家庭や工場などのほか浅草寺や比叡山延暦寺などにも採用され、15年間で累計4万棟に設置してきた。
新発売する「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」は、専門オペレーターによる定期点検回数を減らしコストダウンを実現したもので、従来のシステムでは一般的家屋(外周36m)で5年間40万円ほどかかっていたコストを28万円に下げた。
今後は長期的に低コストで防除を行う「セントリコン・オールウェイズ・アクティブ」と、深刻な被害に対して短期間で効果がでる「セントリコン・システム」を並存させ、さまざまなニーズに対応したシロアリ防除をめざす。
販売は全国のシロアリ駆除専門業者でのみ取扱い、2015年には累計10万棟を目標にしている。商品の問い合わせは、TEL:0120-05-4694まで。