「グランダム ワールド」は、日本の担い手農家の「低コスト農業」を応援することを目的に、高い基本性能とシンプル・低価格をコンセプトとして開発されたトラクタだ。
同機は、世界同時多元設計によるグローバル戦略機として開発された。シンプルな機能設計により、同社110馬力現行機比で約30%のコストダウンを実現した。営農規模拡大に伴うサブトラクタとして、日本の大規模畑作・酪農・畜産農業を支援するトラクタだ。
最大108馬力を発揮するV3800大排気量コモンレールエンジンを搭載。低燃費、低振動・低騒音で国内特殊自動車排ガス規制に対応し、環境への負荷を軽減した。
そのほか、ワイドな視界、ゆったりとしたキャビンスペースで快適作業を実現。クラッチ操作を必要とせず、スイッチ操作ひとつで約17%減速できるデュアルスピード仕様を採用、作業中や搬送中の負荷変動に素早く対応できる。副変速と合わせ、前後進32段変速が可能などの機能もある。
価格はM108WDTQK-JPが659万4000円、M108WDTQDSK1-JPで708万7500円(共に税込)。平成23年1月に発売開始した。