同社は、今までは困難であった、色物デザイン米袋に印字された文字でも、正確に読み取れる処理技術を開発し、その技術を搭載した画期的な印字認識装置「トーヨー印字チェッカー」を、発表した。
米袋に印字される、年産・精米年月日などの印字は、工場から出荷した商品の中で一つでも印字不良が見つかった場合、その商品を出荷先から全品回収をしなければならず、大きな損害となる。
また、米穀企業としての社会的信頼も失いかねない。
工場によっては、印字の確認を現場のオペレーターが目視で行っているところもあるが、それでも印字不良品の流出を完全に防ぐことは難しく、食品を扱う企業としては大きな懸念材料となっていた。
それを防ぐ方法として、数多くの印字チェック装置が存在しているが、印字漏れを正確に検出するための条件として、印字の背景を白色にしないといけないなどの制約があった。
パッケージデザインが多様化している現在では、やむを得ず背景に絵柄がある部分に印字するケースがほとんどで、これが不良品流出の原因となっていた。
背景に模様や色がある部分の印字については、従来の印字チェッカーでは読み取ることができなかったが、「トーヨー印字チェッカー」は、印字と模様の差を正確に検出し、読み取りたい印字部分のみを取り出して正確に印字されているかをチェックできる、業界最高水準の文字認識精度を持つチェッカーだ。
「トーヨー印字チェッカー」は、多様な印刷(金、銀、黒以外)が施された米袋の印字でも、確実な印字検査ができる高性能チェッカーだが、同スペックの印字チェッカーと比較しても、低価格での導入が可能となった。商品の安心・安全と工場内の省力化に貢献する注目の機種だ。