コメを日本酒用に加工する醸造精米機は、従来、大量生産に適した大型のものしかなく、精米歩合35%にまで加工するには30俵(約1800kg)のコメが必要で、小ロットの生産には不向きだった。
しかし近年、消費者の日本酒への嗜好が多様化したため、酒造メーカーでも特徴ある銘柄を少量多品種で醸造する傾向が強まり、小ロットでも精米歩合の高い加工ができる醸造精米機が求められていた。
このたび新発売した「小ロット醸造精米機」は玄米10俵(約600kg)でも大型機と同様の優れた精米加工ができる。高性能の金剛ロールによる研削で粒ぞろいのコメに仕上げられるほか、精米歩合はロードセル方式で正確に計測しコンピューターが自動制御するため、操作も簡単だ。張込量600kgの場合、精米歩合70%なら8〜12時間、同35%なら60〜75時間で精度の高い醸造精米ができる。
大きさは幅2.3m、奥行3.2m、高さ6.4m。メーカー希望小売価格は1207万5000円(税込み)で、酒造メーカーやコメ卸業者などを主な対象に販売する。