「フルフル」シリーズは、世界的にも珍しい花径約4cmの極小輪品種のトルコギキョウだ。
トルコギキョウで最も流通量が多いのは6〜10cm程度の中大輪品種であり、小輪品種は花形の完成度が低く、視る角度によっては八重咲きに見えないという難点があった。
同社が15年以上の歳月をかけて育種した「フルフル」シリーズはそうした難点を克服し、花の中心に向かって花弁がせり出しているので、どの角度から見ても美しく立体感のあるバラ咲きになる。また、早生品種でありながら草丈がとりやすい、花弁が厚く輸送性に優れている、といった特徴もある。
「フルフル」シリーズの美しさは世界的にも評価されており、今年オランダで開催された10年に1度の世界最大の花きの展覧会「フロリアード2012」では、「フルフル ホワイト」が夏のコンテスト最優秀賞を受賞した。
このたび発売するのは、鮮やかな紫色の「バイオレット」と、深みのあるローズピンクが特徴な「ローズ」の濃色系2品種で、鮮明な色合いから、メリハリのあるアレンジメントに最適だ。来秋には「ホワイト」の発売を予定している。
発芽適温は21〜23℃、生育適温は15〜30℃で、種まきから定植の適期は寒冷地では9月下旬〜3月上旬、温暖地では7月下旬〜11月下旬となる。
希望小売価格は、ペレットシード1000粒が4200円、プラントップ苗406穴セルトレー(350本保証)が8453円(ともに税込)。
同社は「フルフル」シリーズを同社創立100周年記念品種として位置づけており、初年度1000万円、3年後には年間3000万円の売り上げを目標にしている。
(写真)
上:(左から)鮮やかな紫色の「バイオレット」と深いローズピンクの「ローズ」。
下:「フルフル」シリーズのロゴマーク