農水省は国産野菜の加工と業務用の需要拡大に向け生産・流通・実需の3者が連携して活動している優良グループを表彰する制度をつくり、第1回の受賞19点を3月3日決めた。
農水大臣賞のキャベツ契約取引グループは▽茨城中央園芸農協(茨城県東茨城郡、久信田国夫代表)▽(株)リンガーハット(東京都港区、八木康行社長)▽丸仙青果(株)(東京多摩青果市場内、冨沢喬基代表)の3者で構成。
一体となって原料野菜であるキャベツの品質と安全性を高め、契約取引によって安定的な供給を続けている。同農協は契約取引を主体にキャベツ、コマツナ、ホウレンソウなど園芸作物を生産。丸仙は他の産地との出荷調整に機能を発揮。リンガーは野菜ちゃんぽんなどを主力商品とした飲食店チェーンを展開。
農水大臣賞は2点で、セブン・イレブンほうれんそう国産化推進チームも受賞した。構成は▽(有)テンアップファーム(千葉県富里市、森田健雄代表)▽(株)セブン−イレブン・ジャパン(東京都千代田区、山口俊郎社長)▽横浜丸中青果(株)(横浜市中央卸売市場本場内、原田篤社長)。
産地から店舗までをコールドチェーン化。鮮度と品質を保ちつつ、惣菜の原料となるホウレンソウを契約取引により安定的に供給している。同ファームはトマトやニンジン、スイカなども生産。また丸中は高機能の物流施設を備えて流通の中継基地となっている。
農水省生産局長賞は6点、(独)農畜産業振興機構理事長賞11点。応募は22グループだった。表彰式典は3月19日に行う。