卒業式には農林水産省、群馬県、(独)農畜産業振興機構、JA全農、実習生を受け入れている教育指定店などの来賓や卒業生の家族が列席。 山中暁学校長が「この1年間、目的に向かって努力し着実に成長した。卒業すると刻一刻と変化する社会と真正面から対峙することになるが、社会の動向に耳を傾け、地域の人びとと調和し、自分の信念を貫くことが求められる。これからの生き方で大切なことは、持っている技術、知識、資格だけを活かした生き方ではない。持っている技術・知識・資格を活かすために、健康であること、人と関わり理解しあうこと、自然を大事にし感謝し、心にゆとりをもつ、豊かさをもつということです。豊かな人生になるように願っている」と挨拶した。 式では、一人ひとりの卒業生に山中学校長から、卒業証書と認定職業訓練修了証書、技能照査合格証書が各自に即した短い激励の言葉とともに授与された。 また、来賓を代表して、農林水産省生産局食肉鶏卵課の竹内瑞穂係長、群馬県産業経済局職業能力開発課の大島勇治課長、(独)農畜産業振興機構の佐藤和彦総括調整役が挨拶した。 それをうけて、卒業生全員が前に並び、この1年間の思い出やこれからの決意を述べ、最後に卒業生を代表して大黒利明さんが「1年間学んだ授業と寮生活で養った精神力で、それぞれの地域で食肉産業の発展のために努力することを誓う」と答辞した。 卒業式終了後は、JA全農畜産総合対策部の平位修一部長の乾杯の音頭で卒業記念パーティーが和やかに開催された。 ◆1年間の成果を発表 前日の28日には、最後の課業である入学動機から学校生活で学んだことや卒業後の抱負について発表する「卒業記念発表会」が玉村町文化センターで開催された。「自分で臨んで入学したのではなかったが、たくさんの人と出会い、授業を受けるうちに、食肉に対しての思いが強くなった」と語る学生。 「寮生活で挨拶・5分前行動・ルールを守ることなどが社会人としてとても重要だと学んだ。また、集団生活のなかで、気配り・責任感などが身についた。ともに過ごした仲間たちは私の大きな宝物」と寮生活や仲間との交流を語るもの。 佐藤克文教務部長は「学生の皆さんの努力の成果が存分に発揮され、1年間の成長を実感した。学校で学んだことを活かし、入学を許可してくれた両親や派遣元にぜひ恩返しをして」とと講評した。 |