【20年産米の計画生産の徹底にかかる特別決議(抜粋)】 国際的な穀物価格の高騰や食料市場のひっ迫、環境問題が深刻化するなか、自給率を向上させ安全・安心な農畜産物を安定的に提供する重要性はますます高まっている。一方、米生産については米の需給と価格の安定や生産者の所得確保が困難な状況となっている。 20年産米については政策支援を十分に活用しながら行政の関与のもとで生産者として計画生産の徹底に向けて全力で取り組むことが求められている。JAグループとして多様な担い手づくりの加速化、転作作物の推進、飼料用米の集荷・販売対策の構築などの支援を通じ計画生産の徹底と自給率向上をめざす必要がある。すべての都道府県・地域における計画生産の達成をめざし組織の総力を挙げて取り組む。
【WTO農業交渉・日豪EPA交渉に関する特別決議(抜粋)】 ファルコナーWTO農業交渉議長案の改訂版では農業の多面的機能や食料安全保障など非貿易的関心事項を具体化せず、輸入国に一方的な妥協を求める提案。まったく受け入れられるものではない。 交渉は重大な局面に入っていくが上限関税の絶対阻止、十分な数の重要品目の確保、重要品目への柔軟性の確保など輸入国の切実かつ正当な要求が実現するよう毅然たる対応を強く求める。 日豪EPA交渉についても、衆参両院の決議をふまえ重要品目については除外するなど断固たる姿勢を堅持する必要がある。 食と農をめぐる環境が大きく変化するなか、わが国農業者は食料安保の確立という国民の負託に応えるため担い手の確保、農地の面的利用集積などに懸命に取り組んでいる。その実践のためには適切な国境措置が確実に担保されなくてはならない。多様な農業の共存に向けて運動目標に強い確信を持ち総力を上げた取り組みを展開する。
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