対話形式で農薬について楽しく学んだ |
農薬工業会関東支部(山口茂支部長、北興化学工業・東京支店長)は3月6日、横浜市中区の日石横浜ホールで『お母さん、知って安心、家族も安心 やさしい「農薬ゼミ」』を開催した。主婦を中心とした消費者および関係者約200名が参加し、農薬を楽しく学んだ。
この「農薬ゼミ」は、従来、農薬工業会本部が行ってきたものとは別に、平成17年度から同会支部主催で行っているもので、昨年10月の愛媛、11月の広島、本年2月の静岡に続き今年度4回目(通算で11回目)の開催となった。JA全農など8団体が共催。
昨今、食の安全・安心、健康志向の高まりの中で消費者の農薬への関心が高くなっている。
「農薬ゼミ」では、パネリストとして本山直樹千葉大学大学院教授、真板敬三(財)残留農薬研究所理事を招き、対話形式で農薬についてやさしく学んだ。司会は、お馴染みのフリーアナウンサーの松田朋恵さん。
生産者の渋谷さんは 「農薬使用基準の遵守が もっとも大切」という |
また、生産者を代表し渋谷忠宏神奈川県施設野菜組合連合会副会長が駆けつけ、農薬の取扱いに当たっては「使用基準の遵守がもっとも大切」と語った。同氏はハウストマト(60a)、米(60a)、麦(40a)、大豆(10a)などを生産している。
本山教授は、まとめとして「農薬は、効果と安全性が確認されて、はじめて国から登録を認められる。科学の粋を結集してつくられている農薬に、いたずらに不安感を持つ必要はない」とし、さらに「日本の農産物の安全性は、世界でもトップクラス。国内農業を守るといった観点からも、生産者を応援していってほしい」と強調した。