JAのファーマーズマーケットの2月の販売額や利用客数が1月および前年同月と比べて大幅に伸びていることが、JA総合研究所の「ファーマーズマーケット戦略研究会」の定例研究会で分かった。
この戦略研究会に加盟する22のファーマーズマーケットでは例年1月から2月の冬場は、野菜などの出荷量が減少するために販売額と利用客数が減る傾向にある。ところが、今年の2月は、1月の実績と比べて、販売額が24%、利用客数が19%、客単価も5%と大幅に伸びた。昨年の2月と比べても販売額が20%、利用客数が13%、客単価が5%伸びている。
2月の販売高などが伸びている要因としては「中国産冷凍ギョウーザ」事件の影響で、国産農産物が見直されているからではないかとみられている。研究会でファーマーズマーケット店長から「従来、60歳以上の高齢者の利用客が多い傾向にあったが、子育て世代の女性の利用が増加している」という報告がされているが、これもそのことを裏づけているのではないだろうか。
ただ、JA管内地域外や県外からの利用者が多い一部の店舗では、ガソリン代の大幅な値上がりの影響で、こうした遠隔地からの 利用客が減少していることも報告されている。
また10店舗で利用客へのヒアリング調査を行っているが、「農産物の原産地を確認している」90%、「加工品の消費期限を確認している」88%、「加工食品の原産地を確認している」86%などの回答が多かった。