総会で江原正視会長は記録的な原油高や飼料穀物価格の高騰など畜産・酪農経営への打撃をはじめとして農業、農村、JAをめぐる環境が一段と厳しさを増している一方で、直売所が活況を呈するなど国産農畜産物への国民の期待が高まっていることを指摘し、「農業、農村が元気になるための情報を絶えず発信していかなければならない」と強調、「家の光ビジョン」実現に向けて「人・組織・地域」の元気づくりに家の光協会の「総合力を発揮して取り組んでいく」と述べた。
20年度の事業計画の重点は、JAと組合員、地域住民との結びつきを強める「JA教育文化活動」の支援。『家の光』など発行するあらゆる媒体を通じて農業・農村・JAへの理解促進を図るための情報発信や、「世代をつなぐ協同のネットワーク『家の光』長期愛読者拡大運動、「特集・特別企画、特別付録と連動した『地上』普及活用運動」などを展開する。
また、5月号で『家の光』は創刊1000号を迎えることから記念行事も予定しているほか、「家族と協同のあり方」を同誌の通年テーマとして、読者参加を中心とした記念企画も実施する。
普及目標では『家の光』64万部(平月号)、『地上』3万部、『ちゃぐりん』6万部などとなっている。
総会に先立って第22回家の光童話賞と第55回地上文学賞の表彰式も行われた。今回の家の光童話賞には1535編の作品が寄せられ、滋賀県大津市の富田直子さんの『たっちゃんたぬきのじてんしゃきょうそう』が受賞した。また、地上文学賞には58編の応募があり山形県山形市の高橋惟文さんの『晩霜の朝』が受賞した。