輸入した米国産牛肉に20カ月齢以下とは確認できない不適格品が混載されていた問題について米国農務省から調査報告を受けた農水省と厚労省は4月3日、改善措置がとられたとしてアリゾナ州にある問題の出荷工場からの輸入手続き保留を解除した。
調査報告によると、日本向けの箱詰め牛肉をカリフォルニアの保管倉庫に入れる時、誤って他の市場向けの箱もトラックから荷下ろししてしまい、その後、日本へ混載されてきた。
日本の輸入商社の発注量よりも25箱多い牛肉が届いているが、原因は倉庫会社の従業員が箱数を確かめなかったためだという。
出荷工場は今後、日本向け製品を積むトラックには他の市場向け製品を積まないなどの改善措置をとったとのことだ。
混載された製品は日本向けとしては不適格品だが、米国内では「食用に適した安全で健全な製品」であると農務省は報告している。