(社)中央酪農会議は4月8日、平成20年度第1回酪農教育ファーム推進委員会を開き19年度活動報告と20年度活動計画を決めた。
酪農教育ファームは、牧場での酪農体験を通じて心・いのち・食の教育を支援することを目指して平成10年に設立された。現在全国で249牧場が認証され(前年比32牧場増加)、19年度上半期だけで前年度同期から約6万人以上増え、約49万6000人を超える子どもたちが酪農体験活動を行っている。
前年度の活動では普及活動として全国24牧場のモデル牧場指定や、教育学会などへの積極的な出展などを行い、支援活動として牧場や教育関係に紙芝居や生活科学習キットなどの支援ツールを配付した。
しかしこの日の推進委員会では、モデル牧場の活動内容が不明確だったとか、消費者や教育現場からの期待に十分応えられていなかったなどの課題が出た。
今年度の活動計画では全国と地域の連絡を深くすることで、より活発な啓発活動や教育関係者とのネットワーク作りを目指す。
さらに酪農教育ファームを円滑に進めるための活動の一つとして、認証規定を改訂した。新しい規定では、活動が安全に行われる「場(牧場)」と活動する「人」の2つが揃っていることが認証の条件となり、それぞれ3年に1回の現地検査と研修会受講の義務を課す。
また認証規定とは別に、
今年度から酪農教育オープ
ンファーム登録制度がはじ
まる。消費者との交流活動
などをしている牧場が登録
することができ、消費者に
対する情報発信や活動支援
ツールの提供などを受けることができる。