農水省は高性能農業機械の研究と実用化の促進について新たな基本方針を決めた。おおよそ5年ごとに見直すもので現行に比べ環境への配慮をより重視した。運転時の事故防止や中古機械の処理についても配慮した。また研究機構だけでなく産地などとも協力して開発を進めることも加えた。 試験研究の対象には▽イチゴ収穫ロボット▽加工・業務用キャベツ収穫機▽タマネギ調整装置▽高機動型の果樹用高所作業台車――などがある。環境負荷の低減に役立つ機械としては▽果樹用の農薬飛散制御型防除機▽高精度の高速施肥機▽高精度の畑用中耕除草機――などが対象。
研究機構は委託研究や共同研究を進め、研究開始後3年を目途に開発する。
基本方針は農業機械化促進法に基づき定める。農水相は4月9日、農業資材審議会農業機械分科会に諮問し、答申を得た。一般の意見を聞いた上で4月末に改めて公表する。