農水省は4月11日、中国から輸入されたのり巻きあられに原産国名を表示しなかったなどの不適正表示があったとしてJAS法に基づき、3社に改善措置や原因究明の指示を出した。
(株)大丸製菓(栃木県宇都宮市)は中国で製造されたのり巻きあられを輸入し、自社工場では乾燥と小分けをするだけだったが、原産地を表示せずに平成18年12月から約1年間販売していた。
(有)今村芳翠園本舗(京都府京田辺市)は食品添加物である調味料(アミノ酸など)と重炭酸アンモニウムを緑茶に加えていたが、それを表示しなかった。1種類は19年6月ごろから今年2月中旬まで、また2種類については17年9月ごろから今年3月初めまで販売していた。
以上は加工食品品質表示基準に違反するものとしてJAS法に基づき、再発防止対策などを指示した。
(株)かめびし(香川県東かがわ市)は2種類の醤油について日本農林規格による適正な格付けをしていないのにJASマークをつけ、18年7月から約1年間販売していた。また使用が認められていない食品添加物の「にがり」を使用した種類もあった。
同社には格付けの表示の除去や抹消の命令などが出た。