全国養鶏経営者会議の街頭宣伝 (18日東京・JR有楽町駅前) |
「エサ代の猛烈な値上がりで卵が大ピンチです」「卵価引き上げにご理解を」と訴えて全国養鶏経営者会議は4月18日夕、東京のJR有楽町駅前で鶏卵6個入りのパックとチラシを消費者1000人に配った。
「がんばって」と励まして卵を受け取る人や「なんで卵を配るの?」と聞く人など反応はさまざま。生産者たちは同経営者会議の石澤直士会長を先頭に消費者の質問に懇切に答えていた。
鶏卵の自給率はほぼ100%。それが今、飼料の高騰で揺らいでいる。エサ代は今年1月までの1年半の間に5回も値上がりし、結局5割近くも上昇した。
ところが卵価は上がらず、この間にむしろ下がってしまった。エサ代は卵の生産原価の5〜6割を占める。
ほかにも、いろいろな費用が上がっているため、作れば作るだけ赤字の状態で多くの養鶏農家が廃業に追い込まれている。
同会議はそうした実態をチラシで説明。「原価高に見合う値段の上昇は卵1個約3円だけ」とはじき「だから少しだけの値上げにご理解とご協力をお願いします」と訴えた。
こうした街頭PRについて石澤会長は「今後とも、さらに多くの消費者に実情を知らせる活動を広げていきたい」と語った。