農政・農協ニュース

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1万ヘクタールで営農再開

−耕作放棄地が減少

 農水省は農振農用地内の耕作放棄地について昨年から調査しているが、前年にくらべ約1.1万haの耕作放棄地で営農が再開されていることがこのほど分かった。  市町村の郵送調査をまとめた「農業資源調査」で分かったもので、農振農用地内の耕地面積は昨年より約7500ha増え408万2608haとなった。また、採草放牧地も約3500ha増と、合わせて約1.1万haの増加。新規の農地造成は考えにくいため、農水省では「耕作放棄が解消され営農再開されたとみられる」としている。  この調査によると、耕作放棄地は12万4672haで耕作放棄地率は2.8%。昨年は3.5%で2万8000ha減ったこ...

 農水省は農振農用地内の耕作放棄地について昨年から調査しているが、前年にくらべ約1.1万haの耕作放棄地で営農が再開されていることがこのほど分かった。
 市町村の郵送調査をまとめた「農業資源調査」で分かったもので、農振農用地内の耕地面積は昨年より約7500ha増え408万2608haとなった。また、採草放牧地も約3500ha増と、合わせて約1.1万haの増加。新規の農地造成は考えにくいため、農水省では「耕作放棄が解消され営農再開されたとみられる」としている。
 この調査によると、耕作放棄地は12万4672haで耕作放棄地率は2.8%。昨年は3.5%で2万8000ha減ったことになる。ただし、耕地面積と採草放牧地の増加分1万1000haとは1万7000haほど差がある。この点について農水省は「昨年の調査で山林や原野などもともと農地ではない土地を耕作放棄地と回答、今回の調査ではそれを除外したのではないか」という。調査結果は耕作放棄地解消策など農地の有効利用に関する政策に活用されるが「耕作放棄地の実態はまだ十分に把握されていない」として次回ではさらに実態把握に努めるという。

(2008.04.23)