(社)国土緑化推進機構は緑や森林に関わる功績者に贈る今年の「みどりの文化賞」受賞者を(財)オイスカ(中野良子代表)と決め、5月10日に東京で開く森と花の祭典ー「みどりの感謝祭」で表彰する。
オイスカは会員5800人余(法人などを含む)からなるNGO。タイやインドネシアでマングローブの植林をした。面積約2000ヘクタール。
“海の森”であるマングローブ林は津波の被害から沿岸を守り、海の幸をもたらす大切な資源だが、植林によって現地住民に、そのことを知る機会を与え、マングローブ林と共生する機運を盛り上げた。
また中国では砂漠化を防ぐプロジェクトを推進。さらに学校の敷地などに木を植える「子供の森」計画も展開し、これまでに東南アジア、中南米、アフリカなどの計3500校近くで植林。その面積は3600ヘクタール、本数にして590万本に及ぶ。
これらの植林面積は総合計で1万1400ヘクタールとなり、多くの植林ボランティアがこれに参加するなどオイスカは国際緑化活動をリードするNGOとして高く評価されている。オイスカの設立は1969年。
みどりの文化賞創設は1990年。今年は「国際緑化活動」をテーマに受賞者を選考した。