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20年産温州ミカンとリンゴの需要・生産見通しを発表

−農水省(6/3)

 農水省は6月3日、平成20年産ウンシュウミカンとリンゴの適正生産量と適正出荷量の見通しを発表した。  主要果樹であるウンシュウミカンとリンゴについては需要に即した計画的な生産と出荷を目指すために毎年、食料・農業・農村政策審議会果樹部会の意見を聞いた上で年度の見通しを策定している。 ◇ウンシュウミカン  20年産の需要は100万tほどの予想だが、今年は裏年にあたるため生産量は94万t程度の予想。昨年に比べて10万t以上、生産量は減少する見通し。出荷までの消耗分と農家の自家消費分を差し引いた適正出荷量は84万t(生食用74万5000t、加工用9万5000t)と...

 農水省は6月3日、平成20年産ウンシュウミカンとリンゴの適正生産量と適正出荷量の見通しを発表した。
 主要果樹であるウンシュウミカンとリンゴについては需要に即した計画的な生産と出荷を目指すために毎年、食料・農業・農村政策審議会果樹部会の意見を聞いた上で年度の見通しを策定している。
◇ウンシュウミカン
 20年産の需要は100万tほどの予想だが、今年は裏年にあたるため生産量は94万t程度の予想。昨年に比べて10万t以上、生産量は減少する見通し。出荷までの消耗分と農家の自家消費分を差し引いた適正出荷量は84万t(生食用74万5000t、加工用9万5000t)と予想した。
 これを踏まえた生産計画として、予想生産量が需要予想を下回るため果実の品質保持と安定供給が重要となる。極早生品種は需要に見合った生産を図り、早生品種への切り替えを図る必要。
 19年度は出荷計画のずれ込みによって在庫量が急激に増加したため、今年度は関係者への情報開示を徹底し需要と供給の適合を図らなければならない。また21年度は表年にあたり豊作が予想されるが、隔年で生産量が大きく変化している現状の是正を図る必要がある。
◇リンゴ
 20年産は需要が87万tで生産量は86万tと予想。出荷までの消耗分と農家の自家消費分を差し引いた予想適正出荷量は77万t(生食用63万5000t、加工用13万5000t)。
 生産量と需要がほぼ拮抗していることから、適正着果量確保のために摘果作業を推進すること、また低品質での価格安定が見込めないため高品質果実の生産を心がけることが必要となる。加工用については、長期取引契約による安定的な取引に努め、集荷体制の整備と出荷量の確保を図ることが重要となる。

(2008.06.04)