平成19年産の小麦生産費(全算入)は個別経営で10a当たり6万53円となり、前年産の5万9446円を上回ったと農水省は6月4日、農業経営統計調査結果を公表した。60kg当たりでは7529円となり、前年産の8560円を下回った。10a当たり生産費は物財費が上がり、労働費が2166円も下がって6320円となった。
1戸当たりの作付面積は約371a増えて約647aとなった。収量も増えた。
19年産は水田・畑作経営所得安定対策の導入により都府県では小規模農家を中心とした集落営農組織への参加があり、北海道では個別農家の割合が高まった。
今回の調査結果はこうした生産構造の変化を反映しているとして同省は利用上の留意を指摘している。
全算入生産費は北海道で10a当たり1429円増の6万2679円、60kg当たりでは778円減の7304円。
都府県では10a当たり4428円減の5万2771円、60kg当たりでは911円減の8401円となった。