会場入り口 |
女性客も多い会場内 |
全国の都道府県酒造組合が出展した地元の銘酒の試飲と酒類総合研究所の「鑑評会」入賞酒のきき酒が東京でできる歴史的イベント、と銘打つ「日本酒フェア2008」が6月11日、東京・池袋サンシャインシティで開かれた。
日本酒造組合中央会(辰馬章夫会長、東京都港区)が第2回全国日本酒フェアを主催し、同時に別会場で平成19酒造年度全国新酒鑑評会公開きき酒会を独立行政法人酒類総合研究所(=酒類総研、東広島市)と共催で開いた。
日本酒フェアでは全国の都道府県酒造組合(連合会)のほとんどが会員酒造メーカーの酒や独自に開発した酒米や酵母を使って醸造した統一銘柄の日本酒など、各地域自慢の日本酒を展示し、試飲や販売をした。全国の日本酒が一堂に集まるのはめったにない絶好の機会と、会場を訪れたファンは、好みの酒を求めて試飲を繰り返していた。
新酒鑑評会は、酒類総研の前身の旧大蔵省醸造研究所が明治時代から毎年続けている、長い伝統に支えられた日本酒の全国規模の鑑評会だ。鑑評会で入賞した酒の公開きき酒会は、醸造研究所(東京都北区)、酒類総研(東広島市)で主に醸造関係者を対象に開かれて来たが、今日の日本酒をさらに多くのひとびとに理解してもらおうと、昨年から一般の人にも参加してもらい、東京で開いている。
今年の全国新酒鑑評会で入賞した吟醸酒約500点が勢揃いし、日本酒ファンを喜ばせた。
秋田県酒造協同組合は県内蔵元43社中34社が出展した。同県で最も多く使用する酒造好適米は秋田酒こまちで、「酒質は切れがあってやわらかい」((合)鈴木酒造店鈴木代表社員)のが特色。甘辛の度合は「全国のまんなかぐらい」(同)という。
会場には吟醸酒の芳香が漂い、夜8時の閉会まで賑わった。
酒の仕上がり具合を鑑定する 審査体験は白衣姿で |
新酒鑑評会公開きき酒会の準備 |