農産物価格は下がったが、農業生産資材のほうは値上がりしたという平成19年の農業物価指数を農水省が６月19日公表した。
17年を100とすると19年の農産物価格指数（総合）は97・６。花と畜産物が上昇したものの野菜や果実などが下がり、前年比５.２％の低下となった。
生産資材の指数（総合）は105．６で、原料価格上昇の影響による飼料と肥料などの値上げにより前年比３.３％の上昇となった。　
農産物価格の動向を類別で見ると▽コメは消費量減少で価格が下がり、前年比２.９％低下して指数95▽野菜は暖冬で冬春野菜の出荷が増えて値下がりし、前年比７％低下。指数100.６▽果実はミカンが表年で出荷が増えて値下がりし、前年比８.７％低下。指数110.１▽花は切り花と鉢物が値上がりし、前年比１.６％上昇して100.７▽畜産物は肉豚とブロイラーが値上がりし、０.５％上昇して99.５。
生産資材価格は▽肥料が輸入原材料の値上がりで前年比４.１％上昇。106.６▽飼料は外国産穀物相場と輸送費が上がり、前年比15％上昇。118.５▽農業薬剤は前年と同水準の99.６▽光熱動力は原油値上がりなどから前年比３.３％上昇。116.５▽農機具は前年比０.２％低下し、99.６。