社会保険庁は昨年6月から現在の年金受給者に「ねんきん特別便」を送付していたが、今年の6月23日からその他の全ての加入者への送付作業を始めた。
農林年金は14年4月に厚生年金と統合したため、農林年金加入者には社会保険庁から「ねんきん特別便」が送られるが、基礎年金番号が導入された9年1月以前に農林漁業団体を退職・転職しその他の年金に移行した人は、「ねんきん特別便」に9年1月以前の記録は反映されない。
これは農林年金には基礎年金番号が登録されていないため、社会保険庁への記録の移管が出来なかったからだ。ただし農林年金では、昭和34年設立以来全ての加入記録を保持しているため、「記録がなくなることは決してない」という。
9年1月以前に農林漁業団体を退職し「ねんきん特別便」にその加入記録が反映されていない場合、
▽「ねんきん特別便」に添付される年金加入記録照会票に「記入漏れ」と回答し、社会保険庁から農林年金への名寄せ手続きを申請する方法
▽農林年金に「農林共済組合期間証明書」の発行を請求し、農林年金から社会保険庁への自動的な加入記録の移管を申請する方法
の2通りのいずれかの方法で、加入記録が反映される。 農林年金のホームページ(http://www.norin-nenkin.or.jp/)でも6月16日から「ねんきん特別便」についての案内を掲載している。