農業経営体数は今年2月1日現在で180万4000となって前年に比べ6万3000(3.4%)減少。また販売農家数も175万戸となって同じく6万3000戸(3.58%)減少、うち主業農家は2万2000戸(5.7%)減少したと農水省は6月24日、平成20年農業構造動態調査結果を公表した。
経営耕地面積別に見ると都府県では販売農家数が前年比6万1000戸(3.5%)減ったものの5ha以上の階層では2000戸(3.7%)増えており、引き続き規模拡大が進んでいる。
北海道でも2000戸(4.2%)減ったものの15ha以上の階層では1000戸(5%)増加した。
全国平均の販売農家1戸あたり経営耕地面積は1.87haとなって前年に比べ0.04ha(2.2%)拡大した。
販売農家のうち主業農家の割合は約21%で36万5000戸となっている。準主業農家は39万7000戸で1万4000戸(3.4%)減っており、副業的農家は98万8000戸で2万6000戸(2.6%)減少している。
販売農家全体の農業就業人口は298万6000人で4.3%減少。うち主業農家の就業人口は98万8000人で5.2%減少した。販売農家全体の基幹的農業従事者数は197万人で2.7%減少した。
◆総農家数も減少続く
農林水産統計で「農業経営体」とは農産物を生産しているか、または委託を受けて農作業をし、経営耕地面積が30a以上、その他の品目別条件などを満たすものをいう。
また「農家」とは10a以上の世帯、または農産物の販売金額が年間15万円以上の世帯、「主業農家」とは農業所得が主(農家所得の50%以上)で65歳未満の農業従事60日以上の者かいる農家をいう。
今回の調査で総農家数は252万1000戸となり、05年農林業センサスに比べ32万7000戸(11.5%)減少した。同センサスと比較した場合、販売農家は21万3000戸(約11%)減少した。