中央酪農会議は7月9日、都府県の酪農緊急経営対策の追加対策の説明会を開いた。2月に決定した緊急対策では経産牛1頭あたり1万6500円の交付金が支給されることになっていたが、追加対策ではさらに9000円の交付金が上乗せされて1頭あたり2万5500円が交付されることになる。
9000円の追加交付金を受給できるのは、すでに既存対策として指定された6つの飼料自給率向上の取組みのいずれか1つを実施している酪農業者。6つの中からさらにもう1つの別の取組みを実施すると、交付金が上乗せされる。
また6つの要件のうちの1つである知事特認についても、数値的な条件は設定されていないが、病気や怪我、高齢などを理由に取組みを実施できない場合にも追加交付金を出すなど、条件を大幅に緩和する予定。 今回の交付金は、あくまでも4月に発表された既存要件を満たしている酪農家が対象。既存要件を満たせず1万6500円の交付金を受給していない酪農家が、緩和された条件だけを満たして9000円の交付金を得ることはできない。
交付金は既存対策と同じく四半期ごと(10月、1月、4月の予定)に3000円ずつ3回にわけて支給される。中酪にはすでに来年度も同様の交付金を望む声が届いているというが、緊急経営強化対策は20年度のみのものであり、現在は来年度も引き続き行う予定はないと説明した。(関連記事)