JA全農栃木県本部は7月9日、8月の栃木の旬の農産物情報をまとめた。
▽JA佐野管内でニンニク栽培開始
赤見地区では今年からニンニクの栽培を開始した。栽培者8人、面積45aでスタート。水田地帯だが1戸当たりの規模が小さい。担い手要件に乗れず、米価低迷で収入は大幅減に。地域に合った園芸作物を探した結果、ニンニクにたどり着いた。6月中旬に収穫を終え、現在乾燥施設で出荷の時期を待っている。
▽ダイコン、ホレンソウ、カブ
主産地は日光市、那須塩原市など。出回りは6〜10月。関東を代表する夏場の高冷地野菜。数量、品質ともに出荷先市場で指定席を確保。長期間、継続的に出荷する。
▽梨
主産地は宇都宮市、芳賀町、大田原市、那須烏山市、小山市。出回りは8〜10月。味の良いジューシーな幸水(旬は8月中旬〜9月上旬)、豊水(同9月上旬〜下旬)が中心。幸水はさわやかな甘さ、豊水は甘味と酸味のバランスが良い。
▽キク類
主産地は大田原市、塩谷市、真岡市、鹿沼市、小山市。出回りは8月上〜中旬。8月はお盆で花き市場は活発になる。キクは切り花全体の半数を占めるほど需要が高まる。栃木県産スプレー菊は、生産量、品質ともに市場評価が高く、全国でも優位に立っている。
○スプレー菊=1940年代にアメリカで誕生し、ヨーロッパ経由で日本へ。草花のスプレータイプとは摘蕾をせず、茎の上部で数多く分岐して花をつけ、房咲きするもの。菊では対照に輪菊(1本の茎に1個の花を咲かせる)がある。