JA全農の19年度事業概況および経営概況がまとまった。
それによると19年度の取扱高は、園芸農産・畜産事業は取扱品目の価格上昇などにより計画を達成。営農・生産資材事業は施設農住事業での大型物件の減少、生活関連事業では石油や生活事業(組織・店舗)の競争激化や需要減少で計画未達となったが、全体では5兆3236億円となり計画比101%と計画を上回る実績をあげた(事業別実績は表の通り)。
経営収支では、事業総利益は1057億8100万円で計画比99%となったが、経常利益は人件費や業務費などの経費の削減、財務損益の改善などの内部努力と受取配当金の増加などで、赤字計画(△11億1100万円)から42億4900万円の黒字へと大幅に改善され、計画では0円だった当期剰余金が36億7900万円となった。
その結果、当初1%で計画されていた出資配当について2%を実施することにしている。
なお事業概況と経営概況は「業務報告書」として、7月24日の総代会に報告され了承される予定だ。