農林漁業金融公庫は6202先に対し1万449件、2345億円を融資したとの平成19年度実績を7月11日発表した。前年度に比べ件数で1469件、融資金額で222億円増加した。
分野別では農業関係資金1498億円、林業同335億円、漁業同122億円、加工流通同390億円となった。
前年度比では漁業関係資金が56億円の増加で倍増に近く、農業関係も増えた。しかし加工流通関係の減少が166億円と大きく、林業関係も減った。
農業分野では新たな担い手に対するサポートを重点に認定農業者の創意工夫を活かした経営改善を支援、長期資金として4433経営体にスーパーL資金5117件、996億円を融資した。
資金の使途は農地取得や畜舎建設などの設備投資に775億円(構成比78%)、素牛導入などの一般長期資金が22%、営農負債の整理など安定化長期資金が1%となっている。
営農類型別では肉用牛が190億円(19%)、次いで稲作16%、酪農15%。前年度比では肉用牛経営への融資が116億円も増えた。
林業分野では長伐期施業や複層林施業への転換を、また漁業分野では効率的で安定的な経営への改善を支援した。