JA全農長野県本部の指定キノコ培地製造工場の(株)イトウ精麦(長野県篠ノ井市)は、キノコ栽培で使用済みの培地を燃料化するプラントの竣工式(神事と火入れ式)を7月23日午前10時から同社内でおこなう。同社はキノコの使用済み培地の燃料化について、経産省の18年度「キノコ栽培使用済み培地の燃料調査事業」への採択を得て信州大学などと協同研究をすすめ、燃料化のメドをつけている。19年度は(独)新エネルギー産業技術総合開発機構(=NEDO)の公募に「炭化熱利用による燃料製造・熱利用フィールドテスト事業」として採択された。
キノコ栽培使用済み培地は水分含有量が55〜70%と高いため、乾燥、炭化し固形ペレットにして燃料などに使う。同社はペレット化したものを自社内や子会社が経営する高齢者専用賃貸住宅のよかろう園で使うほか、近隣のキノコ栽培農家や施設園芸農家への供給なども視野に入れている。