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大型集成材の開発へ 世界最大の引っ張り試験機で公開実験

−森林総合研究所

国産材活用へ異なった種類の木で構成する集成材の開発を進めるため(独)森林総合研究所(茨城県つくば市)は今年3月に世界最大の木材用引っ張り試験機を導入した。7月31日にはこれを使った異樹種集成材の強度実験を公開で行う。試験体は、たわみやすいスギを内層に、たわみにくいベイマツを外層に構成した大型の集成材だ。 これらを住宅に使うためには、曲げ、圧縮、引っ張り、せん断などの基準強度を明確にする必要がある。しかし従来の500〜1000KNクラスの試験機では性能が不十分で引っ張り強度の適正評価は困難だった。 このため容量2000KNの「実大木材横型引張試験機」を導入した。今後これを使った新しい木質材料の開...

国産材活用へ異なった種類の木で構成する集成材の開発を進めるため(独)森林総合研究所(茨城県つくば市)は今年3月に世界最大の木材用引っ張り試験機を導入した。7月31日にはこれを使った異樹種集成材の強度実験を公開で行う。試験体は、たわみやすいスギを内層に、たわみにくいベイマツを外層に構成した大型の集成材だ。
これらを住宅に使うためには、曲げ、圧縮、引っ張り、せん断などの基準強度を明確にする必要がある。しかし従来の500〜1000KNクラスの試験機では性能が不十分で引っ張り強度の適正評価は困難だった。
このため容量2000KNの「実大木材横型引張試験機」を導入した。今後これを使った新しい木質材料の開発が期待される。
公開実験は産学官連携による新技術開発事業の一環として実施し、従来の集成材の範疇を超えた新構造用材料を開発して、その規格化(日本農林規格など)を提案する目的。

(2008.07.25)