安田舜一郎 新会長

今尾和実 新理事長

ＪＡ共済連は７月25日の総代会後に開いた経営管理委員会で会長、副会長を互選し、代表理事理事長ら理事を選任した。
新会長に就任したのはＪＡ石川県中央会会長でＪＡ能美の安田舜一郎代表理事組合長。副会長には花元克巳・ＪＡ福岡嘉穂会長理事（福岡県、再任）と奥野岩雄・ＪＡふらの会長理事（北海道、新任）が就任した。
また、代表理事理事長には今尾和実前代表理事専務が選任され、理事会で代表理事専務に横井義則前常務と杉山健二前常務を選んだ。
安田新会長は就任記者会見で、40年近い専業農家の経験をふまえ「農業は自らの健康がなければ継続的な経営が成り立たないもの。ＪＡ共済の果たす役割は大きい。改めて身の引き締まる思いだ」などと語り、19年度から取り組みをはじめた「３Ｑ訪問（全戸訪問）のなかでニーズをしっかり把握し、（組合員・利用者）一人ひとりとの絆を大切に事業の着実な発展に努力していきたい」と話した。
今尾新理事長は、19年度事業では、課題として掲げた万一保障中心から医療、年金、自動車共済も重視した保障提供活動へのシフトについて、「確実に舵を切れた」とし、また、共済金支払い漏れなどの事案に対する再発防止体制も「日常のチェックが完遂できている」とコンプライアンス重視の事業運営の徹底が実現できていると話した。
そのうえで20年度は全ＪＡでの３Ｑ訪問活動の定着をめざすとし、「（組合員・利用者が）気づいていないことでも、お変わりありませんか？　の一言で分かってくる。ＣＳ調査（組合員・利用者の満足度調査）でも訪問回数と満足度は比例していることは明らか」とこの活動の大切さを強調した。

◎主な新任役員の略歴
▽会長：安田舜一郎（やすた・しゅんいちろう）昭和20年生まれ。42年東京農大農学部卒。平成14年ＪＡ能美代表理事組合長。16年ＪＡ石川県中央会会長、県信連経営管理委員会会長、全農・全共連県本部運営委員会会長、全共連経営管理委員、全中監事。
▽副会長：奥野岩雄（おくの・いわお）昭和20年生まれ。平成14年ＪＡふらの代表理事組合長、20年道厚生連代表理事会長、全共連道本部運営委員会会長、ＪＡふらの会長理事。
▽代表理事理事長：今尾和実（いまお・かずみ）昭和21年生まれ。京大農卒。44年全共連入会、制度対策部長、普及部長を歴任。平成12年全中常務、14年全共連常務、16年同代表理事専務。

◎新任経営管理委員
▽木村一男・ＪＡ秋田ふるさと代表理事組合長
▽市野沢弘・ＪＡ茨城みどり会長
▽石井清・ＪＡいせはら代表理事会長
▽岡田忠敏・ＪＡめぐみの代表理事組合長
▽倉内巖・ＪＡ西三河代表理事組合長
▽山本伸雄・山口県信連経営管理委員
▽宮武利弘・ＪＡ香川県経営管理委員
▽西内龍右・ＪＡ土佐香美代表理事組合長
▽川井田幸一・ＪＡそお鹿児島会長理事
▽小那覇安優・ＪＡおきなわ経営管理委員会会長

◎新任監事
▽常勤監事：中村和明（前人事部主幹）
▽同：塚谷治次（前総務部長）
▽監事：甘利公人・上智大学法学部教授

◎新任常務理事
▽前澤正一（前全中常務）
▽勝瑞保（前常勤監事）
▽川竹正一（前高知県本部長）
▽中村純誠（前経営企画部長）