JA全農は原油高による営農燃料や資材の値上がりなどで経営を圧迫されている施設園芸農家に対する支援策の1つとして「施設園芸 省エネルギー対策の手引き」をとりまとめ、JAを通じて配布する。また来年夏には省エネ対策コンクールを実施し、優れた応募事例を踏まえて手引きを改善する。
手引きの骨子は▽保温性向上対策▽新たな省エネ暖房方式▽省エネ温度管理と今後の展開からなる。
各JAが対象農家を選定し、9月に巡回して配布する。部数は5000部。
また希望する農家にも1000部を提供する。申し込み方法はJA全農ホームページに8月1日から掲載。申し込み締切りは同月31日。 「施設園芸 省エネルギー対策コンクール」の募集対象は生産者とJAが施設園芸で実施する省エネの優良な取り組み事例。
応募資格は▽施設園芸を経営する生産者(個人・法人)▽生産者グループ▽JA。応募期間は平成21年5月1日〜6月30日。結果発表は同年8月。応募方法はJA全農ホームページに今年の8月1日から掲載。
最優秀賞は賞金30万円(1事例)、優秀賞は20万円(3事例)。
手引きの構成は「保温性の向上」=気密性向上▽多重・多層被覆▽高保温性被覆資材▽その他技術。
「省エネ暖房方式」=保守点検による暖房機効率運転▽効率的エネルギー利用▽代替エネルギー利用。
「省エネ温度管理」=生産性向上対策▽作物別・省エネ適正温度管理。
「今後の展開」=各地域の取り組み事例ほか。