農水省は8月4日、省内に農村振興局長を本部長とする「農業用水緊急節水対策本部」を設置した。今年7月は、西日本の太平洋側で月当たりとしては昭和21年以降で最も降水量が少なく、ダムなど水源の貯水量がひっ迫している中国四国農政局管内の水系では、農業用水の取水制限をしている。
対策本部は、気象、水源、農業用水の取水、作物生育状況などに関する情報収集や分析をおこない、農業用水の効率的な利用、管理など渇水に関し迅速に対応する。
取水制限をしているのはいずれも7月下旬から、吉野川水系(徳島県)(早明浦ダム取水制限率:香川用水35%、徳島用水17%)と那賀川水系(徳島県)(長安口ダム取水制限率:農水10%)の2水系。
中国四国農政局も同日、局内に渇水対策本部を設置した。