農林中央金庫が資金を拠出している「JAバンクアグリ・エコサポート基金」は、農業・環境分野特化型のファンドである「アグリ・エコサポート投資事業有限責任組合」に20億円を出資することを決めたと8月4日発表した。
同ファンドは農業関連を中心に農業振興と環境貢献に取り組む未上場企業を投資対象とする。存続期間は約10年。
日本アジア投資株式会社(JAIC)の100%子会社であるJAICシードキャピタル株式会社が無限責任組合員となって全国で初めて5日設立された。
ファンドは出資や経営支援を通じて農業・環境分野での技術革新や新たなビジネスモデルの構築をサポートする。
JAICグループのファンド運営や企業育成のノウハウを農業・環境分野に導入するとともに、JAグループのネットワークも活用しながら農業と地域社会の活性化を目指す。
JAバンクアグリ・エコサポート基金は▽農業経営に関する利子助成事業▽農業法人などにかかる投資事業▽食料・農業と環境保全活動への助成事業▽食料と農漁業を中心とした地域活性化などにかかる広報事業を行っている。
基金は30億円だが、農林中金からは平成21年度までに100億円程度を拠出する予定。基金の会長はトヨタ自動車取締役相談役の奥田碩氏。