今年4月〜5月に実施したJAのCEオペレーターを対象とした「カントリーエレベーター施設運転技術者研修会」に続き、JAのCE管理者を対象とした「カントリーエレベーター運営管理者研修会」を、さる7月、全国2地区(東日本、西日本)会場において開催したところ、JA数64、総勢118名の参加となりました(表1)。
CEの運営にはオペレーター等現場従事者だけでなく、JA経営者層およびCE管理者もが一体となった体制が必要ですが、本研修はCE管理者の役割に主眼を置いたカリキュラムとしました。
研修の最重要テーマは、「CEでの品質事故防止」ですが、そのためにはカントリーエレベーターの健全な運営が欠かせないことから、CE管理者を「工場長」的な立場と位置づけて、品質事故防止だけでなく、火災事故防止・人身事故防止等作業安全の面や、また施設の運営改善に関した内容も含めました。
このほかJAの事例発表として、東日本地区は宮城県JA加美よつば(米川正行氏)から利用率向上対策他について、また西日本地区は福岡県JAみい(板並正行氏)から保守点検と清掃の重要性他について、実体験をもとにした貴重な講演がなされました。
なお、カリキュラムの最後には参加者全員による研究討議(意見交換)を行いましたが、参加者から、各JA(CE)における悩みや疑問、他JA(CE)での実態等に関する意見・情報交換が出来て、「役に立った」と言うアンケート結果が多数を占め、意義ある研修会となりました。(境眞二郎 農業倉庫基金指導部長)