農水省は8月8日水稲の作柄に関する委員会(座長:畑中孝晴(社)農林水産先端技術産業振興センター顧問)を開き、20年産水稲の8月15日現在作柄概況調査を的確に実施するための留意事項について、識者の意見を聞いた。意見の概要はつぎのとおり。
▽生育は平年並みに推移していると見込まれる。北日本では7月が高温傾向だったが、日照不足だったので、今後の穂数、もみ数、登熟等への影響や倒伏、いもち病など病害虫について留意する必要がある。
▽7月以降の高温により、斑点米カメ虫類の注意報も出されており、被害の状況に留意が必要。出穂期から登熟期にかけての高温による品質への影響についても留意が必要。
▽8月以降も関西以西を中心に高温が続き、日照時間も平年並みかやや多いと予報されており、大きな減収要因は少ないと見られる。しかし、台風などの天候次第では、作柄に大きな影響をおよぼす可能性もあり、今後の気象の推移を注視する必要がある。