JA全農栃木県本部はこのほど、９月の栃木の旬の農産物情報をまとめた。
▽露地ブドウ（８〜９月）
　産地は岩舟町、大平町、宇都宮市、さくら市、小山市、佐野市。
　８月下旬の「キャンベルアーリー」に続き、９月下旬にかけて「巨峰」が出荷時期を迎える。キャンベルアーリーは巨峰よりも小粒で、酸味、甘味、香りの３つのバランスがそろっている。露地ブドウは果汁が多く、冷蔵庫でシャーベット状にしてもおいしい。
▽ヒメキュウリ（９〜12月）
　産地は栃木市。
　長さが普通のキュウリの半分ぐらい（12〜15cm）で皮が柔らかく、甘味が強い。大きくなる前につみ取るので、朝夕２回大きさと形を丁寧に確認して収穫作業をする。京浜、宇都宮市場などに出荷する。
▽栗（９〜10月）
　産地は宇都宮市、那須烏山市、さくら市、小山市、佐野市。
　ゆでて食べるほかに栗ごはん、栗おこわなども。果皮はかたいが、時間がたつと水分が飛び風味も落ちるので、新鮮なうちに食べるのが秘訣。栄養成分はカリウム、食物繊維、ビタミンCなどが豊富。
▽スプレー菊、輪菊（周年）
　産地は大田原市、塩谷町、真岡市、鹿沼市、小山市。　９月は特に秋の彼岸を迎えることからスプレー菊、輪菊とも出荷が活発になる。スプレー菊は50種類前後の品種を出荷する。暖房用重油等資材の高騰で、生産者は厳しい状況を強いられている。
▽米（県内全域）
　高温、多照傾向だったので、生育は例年より２〜３日早まっている。９月上中旬からの収穫を見込んでいる。なすひかり、コシヒカリ、あさひの夢の順に稲刈りが始まる。