日本貿易振興機構（ジェトロ）は９月11日に香港で、全農やＪＡ伊達みらいなどのＪＡグループを含む果実や野菜の生産者や製造業者などと、香港の流通販売業者などを集めて海外貿易会議を開く。
　会議には果実、野菜、伝統産品和雑貨の３分野から延べ38の団体や企業が参加。会議のほか、11日〜13日まで香港とマカオの小売店やホテルなどを訪問し、同日程で開催されている果実の専門見本市「Ａｓｉａ　Ｆｒｕｉｔ　Ｌｏｇｉｓｔｉｃａ」を視察する。
　ＪＡグループからの参加は果実分野でＪＡ全農、全農岡山県本部、ＪＡ伊達みらい、ＪＡ紀北川上、ＪＡ紀の里の５団体、野菜分野でＪＡ全農、ＪＡ伊達みらい、ＪＡ冨里市の３団体。
　これは４月１日に農水省と経産省の支援を受けてジェトロに発足した「農林水産物等地域産品輸出促進本部」の活動の一環で、農商工連携事業としては初の海外会議となる。地域特産品の輸出を促進し、地域経済の活性化を図る。
　香港への日本産農林水産産物の輸出額は07年には前年比130.7％と激増し、米国を抜いて最大の輸出先国になった。また香港では日本食がブームで日本食レストランが600店以上あり、香港や中国の富裕層や外国人観光客で賑わっているという。今回はその利用客である富裕層や、業務用市場をターゲットにしている。（関連記事）