JAビル前にはテレビカメラも集まり、 JA全農職員も驚く反響の大きさだった |
今年のキャベツは出荷量が平年並みだが、卸売価格は平年より2割ほど安い。さらに消費量も年々減少しているため、1人でも多くの人にキャベツの美味しさを伝え消費量を増やそうと、JA全農とJA嬬恋村は今キャンペーンを企画した
11時半の配布開始前からJAビル前には長蛇の列ができ、予定の500個は20分ほどで配り終えてしまった。配布したJA職員は「こんなにも多くの人が集まってくれるとは思わなかった。あまりにも反応が大きくて驚いている」と、キャンペーンの成功を喜んでいた。
キャベツをもらった50代主婦は「食べ方は漬物や千切りなど。食べるのが楽しみ」と笑顔。30代の女性は「野菜は家でもよく食べるけど、値上がりしていて大変。卸売価格が安いと言われても、よく分からない」と、卸売価格と店頭価格のズレに首をかしげていた。
◆「安くて美味しいものを食べてほしい」
JA嬬恋村の松本義正代表理事組合長は、あまりの反応の大きさに驚きつつ「やってよかった、手応えを感じた」と満足した表情。
「今回のキャンペーンの狙いは、消費者の方々に野菜は安くて美味しいですよ、と伝えるのが目的。
今はあらゆるものの値段が上がっているから、消費者が買い控えをしていると思う。だけど、バターとか小麦粉とか色んな食べ物が値上がりしている中、野菜のように安いものもある。きっと消費者の中には、野菜が安いという現状をあまり知らない人もいる。
美味しいキャベツを食べてもらって、たくさん買ってもらえるようになれば嬉しい。美味しい安いものをたくさん買ってもらえれば、農家もやる気を出すようになる。」