JA全農ちばは、平成18年から柏市に最新の設備と環境に配慮した生協組合員向け青果物専用施設「青果集品センター」を稼動させ月間約4億3000万円(20年4〜7月平均)の青果物を提供するなど、ちばコープ・コープネットとの提携関係を深めてきていた。今回の協同組合間提携の締結は、「その絆をさらに深める」ものといえる。 田井修司ちばコープ理事長は「千葉は豊かな産地であり、大変に美味しい農畜産物がたくさんある。それを消費者につないでいく地域のインフラとしての生協のあり方を追求してきた。柏の青果集品センターの稼動によって新鮮なものが翌日に届くようになり、夢が現実の姿になった。今回の提携締結は、いままでの取り組みをもう一段引き上げることであり、コープネット全体の発展につながる土台ができた」と挨拶した。 赤松光コープネット事業連合理事長は、「日本全体の生産力を上げていかないと、自分たちの食生活をまかなえなくなっている。生産力を上げるためには、消費者と生産者がお互いを知り、それぞれがどういう努力ができるのかを考えたい。コープネットのエリアには大消費地と大生産地があるので“エリア内地産地消”を行うなど、自給率をあげることと、地域の活性化につなげるようにしていきたい。もう後には引けない。後に引くと食生活が成立たないから」と挨拶した。 また赤松理事長は記者会見で12月にコープネットのエリアである8都県の生協と全農県本部との懇談会を開催し、提携を深めていきたいとも語った。 海保行雄JA全農ちば県本部長は「この提携は“生産者と消費者の懸け橋”という経営理念が実践に移されたもの。加工センターなどの施設をフル稼働しながら、生協側と協議をしながらニーズに合った商品開発、産地開発をしていきたい」と決意を表明した。 |