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定温流通の弁当にJASマーク、検討

−農水省

    一定の温度(=定温)で流通行程を管理した米飯弁当やおにぎりにJASマークを付け、適切な管理をしていることを消費者にPRして商品の選択に役立ててもらおうと検討がすすめられている。    農水省の農林物資規格調査会部会(座長:田島眞実践女子大学教授)が7月から検討を開始したもので、加工食品のうち米飯を用いた弁当、おにぎりを製造工場で製造した直後から、コンビニやスーパーなど販売店に到着するまで適温管理したことを知らせるため、商品にJASマークを表示する。    流通行程とし...

    一定の温度(=定温)で流通行程を管理した米飯弁当やおにぎりにJASマークを付け、適切な管理をしていることを消費者にPRして商品の選択に役立ててもらおうと検討がすすめられている。
    農水省の農林物資規格調査会部会(座長:田島眞実践女子大学教授)が7月から検討を開始したもので、加工食品のうち米飯を用いた弁当、おにぎりを製造工場で製造した直後から、コンビニやスーパーなど販売店に到着するまで適温管理したことを知らせるため、商品にJASマークを表示する。
    流通行程として考えられている範囲は、商品製造後の保管・出荷の時点から、小売販売店などで一般消費者に販売されるまでの間。法で定める要件を備えた認定流通行程管理者が一連の流通行程を管理し、一貫して流通管理がおこなわれていたことを検査して、規格に適合していることを確認しJASマークを表示する。流通管理者の認定は第三者の登録認定機関がおこなう。定温管理流通の温度は、認定流通行程管理者が決め、全流通行程でその温度から±2℃以内の温度を保つようにする。温度の測定方法なども規定で決める。
    現在、JAS(日本農林規格)マークは4種類が定められている。品質に関する「一般JASマーク」のほか、生産方法に関する規格として「特定JASマーク」(熟成ハムなど)「有機JASマーク」(有機農産物など)「生産情報公表JASマーク」(生産者氏名や農薬使用状況などを公表)がある。 平成18年3月施行された改正JAS法では、通常の流通方法に比べ価値が高まるような流通の方法をとり入れた場合、「流通JAS規格」を制定できるようになった。農水省はコンビニを中心に専用の流通システムができあがっている米飯弁当を、この流通JAS規格の第一号として制度化しようと検討しているもの。
    8月29日の部会では委員から、JASマーク導入のメリットは、「定温流通」ではわかりにくい、安全性の保証は、JASマークをつけるのは強制か、温度測定方法などの技術面、などについて質問や意見が出された。農水省は次回の部会にこれらをふくむ考え方を示す。
    次回は10月始めに開く予定。

(2008.09.04)