キャベツの卸売価格は7月から平年を2〜3割下回っていたが、8月の豊作で出荷量が増加し今後も価格回復の見込みはないとして、主産地の群馬など5道県の全農県本部や個人経営者2名は、9月中旬から緊急需給調整(市場隔離)を行うと発表した。
市場隔離は11日ごろから始まり20日ごろまで、関東を中心に全国を対象にして、総計7145tを行う。そのうちJA取り扱い分は7065t。市場隔離分についてJA全農園芸農産部では、「学校給食や飼料用途などで利用先を探し、期間中に少しでも有効利用に回せるようにしたい」としている。
キャベツの需給調整は平成17年8月以来で、当時は中旬に約7000t、下旬に約1万2000tの計1万9000tの需給調整を行ったが、今回は9月中旬のみの調整になる見込み。(関連記事)