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太田農水相が引責辞任 (9/19)

19日午後、退庁する前太田農水相     太田誠一農水相は9月19日午前の会見で「閣議後に、『この際、事故米(問題)に関する社会的な問題の大きさに鑑み辞職する』と福田総理に伝えた」と辞任することを明らかにした。    辞任の理由については、本格的な事態の解明や処分が内閣府の第三者機関に委ねられたことや、流通ルートの骨格については今週初めに発表したこと、また、同日、農林水産省が当面取り組む再発防止5項目を決定したことなどを挙げ「ひとつの節目ではないかと思う。この問題の解決は今の内閣の任期を超えて行わなければいけない...

19日午後、退庁する前太田農水相
19日午後、退庁する前太田農水相

    太田誠一農水相は9月19日午前の会見で「閣議後に、『この際、事故米(問題)に関する社会的な問題の大きさに鑑み辞職する』と福田総理に伝えた」と辞任することを明らかにした。
    辞任の理由については、本格的な事態の解明や処分が内閣府の第三者機関に委ねられたことや、流通ルートの骨格については今週初めに発表したこと、また、同日、農林水産省が当面取り組む再発防止5項目を決定したことなどを挙げ「ひとつの節目ではないかと思う。この問題の解決は今の内閣の任期を超えて行わなければいけない。(内閣の任期は)あと4日を残すばかりだがそれをただ待つのではなくこの際、農林水産省としての責任、結果責任を明確にしたほうがよいと、辞意を固めた」と話した。
    また、白須事務次官の辞職を認め幹部が異動したことによる影響については、「農林水産省全体として非常に深刻にこのことを受け止めている。ほかならぬ米のことだから。新しい体制で再発防止できる体制を構築するというのは考え方として正しいと思う」と話した。
    当初からこの問題への対応が事業者寄りとの批判が起きたことについては「(不正転売を)チェックができなかったのは、能力という以前に、自分は誰のためにどこを向いて仕事をするのかということについて、少し整理ができていなかったからではないか。事業者寄りという批判を受けることはやむを得ないこと」と話し、自身の辞任で「日本の食の安全は私どもが誇りとしてきたこと。基本的には大丈夫だという評価が国内外にあったと思う。それを揺るがせるようなことになったことが誠に申し訳ないことであり、これを奇禍として農林水産省はもちろんのこと行政、政治をあげて食の安全、消費者重視の姿勢を鮮明にしていくことができればと思っている」と語り会見を終えた。

(2008.09.19)