井出道雄 新事務次官 |
白須敏朗 前事務次官 |
政府は9月19日の閣議で農水省の白須敏朗事務次官の辞職を認め、後任次官に井出道雄林野庁長官をあてる人事を決めた。白須次官は11日の定例会見で、事故米の不正規流通問題について「今の段階では私どもに責任があるとは考えていない」と発言し、町村信孝官房長官などから注意をうけていた。
これにともない林野庁長官に内藤邦男生産局長、生産局長に竹谷廣之農林水産技術会議事務局長、農林水産技術会議事務局長に佐々木昭博審議官がそれぞれ任命された。
合同会見で白須次官は事故米の問題について「新たな体制で再発防止策などに取り組むべきだ」と辞職の理由を語り、井出長官は「事故米の問題以外にも、自給率向上や農地問題など多くの問題がぶら下がっているので、粛々と対応していく」と、今後の課題について述べた。
【新次官略歴】
井出道雄(いで・みちお)昭和25年神奈川県出身、東大法学部卒。平成16年大臣官房総括審議官、17年経営局長、18年大臣官房長、20年林野庁長官